ゆったりしてる暇はある

 

主に映画の感想だと思いますが、その他の事もダラダラ書いてます。

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登場人物はお人形ではない/『キャビン』(ネタバレ全開編) 





人の死っておもしろーい!




また間違えた





映画で観る人の死っておもしろーい!


という、気楽に酷い見方(それはそれで正しい楽しみ方でもあると思うけどさ)をする観客はこの映画の中だと、"古のもの"と呼ばれるものに象徴されています。


そうです、"古のもの"ってラブクラフト神話に登場する化け物です・・・・


って、観客は化け物扱いかーい!!



まぁ、そうですよね。別にホラー映画に限らず作り手が最も畏れるのって観客ですよね。
片や肝心のホラー映画の作り手側は言わずもがな「若者達を操って生け贄として古のものさんに捧げようの会」(今命名)に象徴されています。


でね、その「捧げようの会」(長ったらしいんで省略)の皆さんが"古のもの"=観客の為にあの手この手で若者達を操る前半は爆笑ですよ。若者達がどの怪物を召喚するのか賭けるくだりとか(それぞれの怪物予想を書いてあるホワイトボードの中に「ブロブ」と「レプリティカス」がいるのがグッド)もいいんですが、なにが爆笑って、やっぱおっぱいのくだり。


いやぁ、ホラー映画はね前回の(ネタバレしていない編)でも書いた通り、スプラッター描写も大事なんですけど、やっぱおっぱいも大事なんですよ!!

もう一度言いますよ。


おっぱいも大事なんですよ!!

だから、服を脱がせてSEXさせる為に気温を上げたり、欲情フェロモンを放出させたり、あの手この手でやった挙げ句ついにおっぱいを見せたら(しかもあのおっぱいがいかにもホラー映画で見せる感じのちょうどいいおっぱいでグッド!)「捧げようの会」の二人、特に片方を演じているのが名脇役俳優のリチャード・ジェンキンスなだけに真面目に「よし」と言うのには爆笑。


ただ、そこまでなら『スクリーム』に代表されるようなメタホラー映画と同じ、単なる「ホラー映画あるある」ホラー映画で終わりそうですが、中盤以降から徐々に『キャビン』の真のテーマが浮かび上がってきます。


物語中盤。登場人物=お人形達がゾンビ一家(このゾンビ一家はレザーフェイスと『ヒルズ・ハブ・アイズ』の食人一家を連想したり)を召喚させたことから、お人形達が次々と殺されていく訳ですが、それを見ながら(と言うかもはや気にも留めずに)酒のんで乾杯しながら大喜びするのが、「えっ、ちょっと酷くないかな・・・?って、ことは俺たちもヒドイ・・?


ていう、気持ちに観客をさせる映画としてミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』がありますが、あの映画はね、ただ単にホラーとかが嫌いなミヒャエル・ハネケが理屈っぽーく「観客って残酷よね」って言うから腹立つんですよ!。理屈っぽくそんなこと言われても「いや、だって俺らは映画で人の死を楽しんでるだけで実際には殺してねぇし」って感じで反論したくなりますが、『キャビン』の場合はそれ自体愛がないとできないホラー映画あるあるの裏で観客の残酷性を突きつけるから、こちらも考えざるを得ないのですよ。


しかし、しかし。その問題提議をしたうえで、さらにその先の次元へと突き抜けるのが『キャビン』の真に素晴らしい点だと思います。


その先の次元。古のものの要望に応えようとするあまり、どんどん安易な手法で操ろうとする「捧げようの会」に対する人形達からの逆襲。これはつまりホラー映画自体からの観客と作り手に対する逆襲ですよ!


ただし、この場合の逆襲は"殺される側"の人形は勿論"殺す"側の逆襲も含まれています。


要はね、主人公二人が「捧げようの会」の存在に気付き、閉じ込められていたモンスター達を解放したことから「捧げようの会」の皆さんは大混乱。映画自体は大モンスターパニック映画へとチェンジしますが、あれはもうなんだか「俺らで勝手にばんばん続編だのリメイクだのを作りやがって!本当に殺したいのはテメェらだ!!」っていう感じというか。しかも、その架空のモンスター達に対する優しい視点だってホラー映画に対する愛がないとできない表現ですよね。

だから、このありとあらゆるモンスター、ゴースト、殺人鬼、(トランスフォーマーぽいロボットがいるのがグッド)等のホラー映画の真の主人公達が大暴れしていくのは泣けますね。もう、俺も殺してくれーーーー!!!って叫びたくなりました。ここら辺の展開はちょっと『トイ・ストーリー』後半のおもちゃ達がおもちゃ暴君シドに逆襲するくだりを思い出したり。

その後、色々なすったもんだとシガニーウィーバーがあった挙げ句、結局"古のもの"が復活。天高く手を伸ばして地上を大破壊するところで終了、というのも「だけど、結局観客には勝てないんだよね」という皮肉なラストかなと思いました。


まぁ、だからホラー映画って酷いジャンルだけど、そこがいいんじゃない。最低で最高で面白い、それこそがホラー映画。そういうことに、言葉ではなくホラー映画らしい手法から愛を込めて気付かせてくれました。では結論!!いやぁホラー映画って本当にいいものですね。(水野スマイルでね)


では、また今度。
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Posted on 2013/03/22 Fri. 23:29 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 2

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コメント

今日は2014年1月6日の深夜っていうか7日ですので
9カ月半も前の記事にコメントすることになり、おそらく読まれないと思うんですが

いま鑑賞を終えました。
妻と暮らす、超狭い都会のマンションの、真っ暗にした廊下にMacBookを置いて
(廊下も電気つけると部屋に光入っちゃうので完全闇)
ヘッドホンで潜むようにして観終え、そしてこのネタバレ記事を読みました。

鑑賞終了時点では「60〜70点」って思ったんですが、この記事を読んで
「この映画は、、、すげぇな。そういうことか」と膝を打ちました。
すげぇ映画、そしてこのすばらしい記事に、拍手。

N #eP1cGWnA | URL | 2014/01/07 02:43 - edit

Nさん!いつもいつもコメントありがとうございますm(__)m。
 
『キャビン』は楽しいですしサイコーの映画なんですが、それなりにホラー映画好きの僕としては、まるで説教を食らわされてるような恐ろしい映画でもあります.....ただ過去のホラー映画にオマージュを捧げただけの映画には到底辿り着けないホラー映画愛が満ち溢れた映画でした!

you伊東 #guJgagMI | URL | 2014/01/09 05:48 - edit

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