ゆったりしてる暇はある

 

主に映画の感想だと思いますが、その他の事もダラダラ書いてます。

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『リアル 完全なる首長竜の日』/頭の中がキモチワルイ(ネタバレなし) 




黒沢清監督作品で全国で大々的に公開されて、しかもそれなりのビッグバジェット作品となると『回路』以来ですかね。でも、まさか綾瀬はるかと佐藤健主演とは思わなかった。だって、ほらこういった流行りの美男美女キャスティングって黒沢清ファンは不安になると思うのですよ。しかも原作ものっていうね。足枷が多くて出来が悪い、というよりも黒沢清色が薄い"普通の映画"になってしまったらどうしよう、と僕も観る前までは思ってました。

けど、どのくらい『リアル』が原作に忠実なのかは分かりませんけど、今回黒沢清監督はかなり好き放題やってるように感じました。それこそ『スウィーホーム』以来?なので、まず"黒沢清映画"(普通の映画とは違う)として超楽しかったです。


前半はね、とにかく黒沢清一流の恐怖演出がまあ楽しい。隣のカップルがビビりまくってましたよ。しかしね、この映画のストーリーは「他人の意識の中に入る」というものなのでジャンルとしてはSFでもあり、本質のテーマはラブストーリーだったりするんです。つまり非ホラーなんですよ。でも、だからこそ前半は黒沢清監督なりの恐怖演出が異物のように気持ち悪く際立ちますね。

床にいきなりいる"アレ"とか、男の子の目への粒子の荒い不自然過ぎるアップ、ゾンビ、人形人間、ぜーんぶ気持ちわるーい。熱の時に見る夢ってなんか気持ち悪いじゃないですか。ああいう感じの気持ち悪さですね。あと、目に見える形ではなく、細かい音で「日常がオカシイ」感の恐怖演出をする辺りはちょっとロマン・ポランスキーぽいなって思ったり(『反撥』を連想させるような"壁のひび"も出てくる)。


後半は一変して、かいじゅ・・・っておっと危ない危ないネタバレするところだった。黒沢清監督は90年代後半(だったと思う)に『リング』の脚本家高橋洋さんと『水虎』という、巨大化した陸ガメが田園地帯を襲うモンスター映画の脚本を書き、映画化しようとしていたのですが、実現には至らなかったのですね。まさしく『リアル』の後半は「黒沢清の『水虎』のリベンジだっ!」と僕は思いました。結構大暴れでね、びっくりしちゃった。


役者さんもみんな良かったです。特に綾瀬はるか!この役にぴったりということだったのか、演出が良かったのか、それとも僕があまりにも綾瀬はるかを舐めていたのか(たぶんそれ)、綾瀬はるか素晴らしかったと思います。特に後半の綾瀬はるかの演技が素晴らしかったお陰で、普段なら甘ったるく感じるラブストーリー部分も僕は結構グッときましたかね。あと、中谷美妃が超怖い。


映画上映後ね、観客は結構戸惑っていましたかね・・・べつに難解な映画ではまったくもってないですけど、それも分かる。でも、どうだろうこんな大々的に公開されてる日本映画のなかでここまで「異色作」という言葉がぴったりな映画もなかなか観れないんじゃないでしょうか。だって、ほら黒沢清監督がまた次回作以降、小規模な映画に戻ってしまったらシネフィルばっか誉める監督になってしまうでしょうから、『リアル』は現在の日本映画界の中でも、そして黒沢清フィルモグラフィーの中でもかなり重要じゃないかしら。ヒット欲しいなあ。無理だろうけど。


では、また今度。
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Posted on 2013/06/08 Sat. 20:10 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 0

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